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天国と地獄はパクリ?『転校生』『君の名は。』に似ていると話題!

天国と地獄はパクリ?『転校生』『君の名は。』に似ていると話題!

綾瀬はるかさん、高橋一生さんの2人が主演を務める新ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』が今話題です。

お2人の抜群の演技もさることながら、視聴者からは映画『転校生』『君の名は。』のパクリなのではないかと注目を集めています。

今回は天国と地獄パクリについて、どういったところがパクリっぽいと言われるのかその理由についてです。

天国と地獄、『転校生』『君の名は。』パクリについて、Twitterの反応

天国と地獄を視聴した人の間で、『転校生』『君の名は。』のパクリなのではないかと話題です。

様々な反応に分かれたので、それぞれ分けて紹介します。

映画『転校生』のパクリ?

『君の名は。』のパクリ?

その他の反応

パクリについての反応をご紹介しました。

Twitterでは『転校生』のパクリと感じる人が多い一方、『君の名は。』については入れ替わりが起きてからその後の展開が似ていると感じる人が多いのが面白いところです。

『転校生』『君の名は。』に限らなければ、他作品のパクリではないかとする反応もあります。

しかしここでは紹介しきれませんでしたが、Twitterの反応をよく見ると『転校生』『君の名は。』に似ていると思うものの、概ねは綾瀬はるかさんと高橋一生さんの抜群の演技力で面白いと感じる人が多いようです。

天国と地獄はパクリ?『転校生』『君の名は。』の内容とは?(ネタバレ含む)

天国と地獄では綾瀬はるかさんが演じる望月彩子と、高橋一生さんが演じる日高陽斗の中身が入れ替わってしまうという展開があります。

入れ替わりを主題とする作品は過去にもあり、また、似たような展開になりやすいことからどうしても既存作品と比べられやすく、パクリだという印象を与えやすいと考えられます。

では、映画『転校生』『君の名は。』と比べると、どのような点がパクリ、もしくは似ているのでしょうか?

天国と地獄は映画『転校生』のパクリなのか?映画の内容とは

映画『転校生』は大林宜彦監督が制作し、1892年に公開された作品です。

中学3年生という中学最後の多感な時期に、転校生としてやってきた幼馴染と入れ替わり、入れ替わったことで苦悩する青春模様を描いた物語です。

映画好きの中学3年生の斎藤一夫のクラスにある日幼馴染の斉藤一美が転校してきたところから物語は始まる。

一美は幼馴染に再会できた嬉しさからよく一夫に付きまとったり幼いころの恥ずかしい話をまわりの人に話すのですが、一夫はそれを面白く思わず、ある時2人で神社の境内にいる時に一美に空き缶を蹴飛します。

ちょうど神社の石段を上ったところにいた一美は驚いて落ちそうになり、それを受け止めようとした一夫と一緒に転落し、その拍子に入れ替わりが起こり・・・

その後、突然男っぽくなった一美と急におとなしくなった一夫は周囲からからわかれ、悩むことになりますが一夫は突然父の転勤で引越しを余儀なくされ、お互いに元の体に戻れる可能性がなくなることに絶望します。

引越しを目前にしたある日、またあの時の神社に向かう2人。またひょんなことから元の体に戻ることができ、お互いに愛を告白して抱き合う2人。

引越し当日に見送りに来た一美と、トラックの助手席から振り向く一夫は「さよなら俺!」「さよならあたし!」と叫び、幕を閉じます。

転落して入れ替わるシーンは神社の石段から転落するというもので、天国と地獄と比べても本当にそっくりで、転落した場所が神社の石段か歩道橋の階段かの違いを除けばほぼ同じです。

しかし、内容については刑事と殺人鬼が入れ替わるといった緊張感のあるものではなく、男女が苦悩する青春模様を描いたものなので、天国と地獄と比べるとパクリと呼ぶには少し違うと言えるでしょう。

ただし、入れ替わりシーンはあまりにそっくりなためパクリと思われるのも無理ないのかもしれません。

天国と地獄は映画『君の名は。』のパクリなのか?映画の内容とは

『君の名は。』は新海誠監督によって制作され、2016年に公開された作品です。

出会ったこともないはずの2人が夢の中を通じて入れ替わるところからはじまり、ある時から入れ替わりが起こらなくなった真相を探しに出かけるところから物語が始まります。

 東京在住の高校2年生立花瀧は、ある時電車の中である女の子から赤い組み紐を渡され、「名前は三葉」と告げられる不思議な夢を見る。

夢から覚めると見知らぬ部屋にいること、胸が膨らんでいること、そして「お姉ちゃんおきて!」と部屋に起こしに入って来た女の子によって、自分が他の女の子と入れ替わったことに気づきます。

同じころ瀧と入れ替わった女の子も、見知らぬ部屋で目を覚まし、鏡で自分の姿が男子高校生になっていることに気づきます。

瀧が入れ替わった女の子は最初に夢で出会った三葉でした。

2人ははじめお互いのことも知りませんし、とても現実味のある不思議な夢だと思っていましたが、はじめて入れ替わりが起きてからも週に2、3回のペースで入れ替わりが起こるようになり、徐々に夢ではなく本当に入れ替わっていることを悟ります。

しかしある時からパタリと入れ替わりが起きなくなったことに気づいた瀧は、少しずつお互いの存在を知った矢先の出来事だったため、不思議に思い三葉が暮らす岐阜県飛騨にある山深い田舎町に向かう。

三葉と入れ替わった時の記憶をもとにその景色を描いたスケッチを持ち三葉を探しに向かった瀧は、少し前まで入れ替わっていた三葉が3年前に彗星の落下で死亡したことと、入れ替わりに関わる古い言い伝えを知ることになります。

内容については『転校生』のように男女の青春模様を描くというより、出会ったこともないはずの2人が入れ替わり通じて出会い、なぜ入れ替わりが起きたのか、なぜ3年前に死んだはずの三葉と入れ替わったのか、少しずつ明らかになっていくというもので話の方向性がかなり異なります。

天国と地獄と比較した場合も刑事と殺人鬼が入れ替わる展開もなく、入れ替わりシーンも不思議な夢だと思っていたら現実で入れ替わってることに気づくというもので、階段から転落したことがきっかけではありません。

ただし、天国と地獄でも『君の名は。』でも入れ替わっていることに驚くのシーンがあり、入れ替わるという演出と入れ替わり後の演技で『君の名は。』をイメージする方がいてもおかしくないと言えるでしょう。

もっとも入れ替わったことに驚くシーンがあるといっても、天国と地獄では女刑事と殺人鬼が入れ替わるのでその雰囲気はかなり異なりますが。

『転校生』『君の名は。』から見る天国と地獄展開予想

『転校生』は入れ替わり後、入れ替わったことで引き起こされる様々な問題で苦悩する男女の物語が展開され、お互い入れ替わった相手を意識したり、傷ついたりしながら、最後は元の体に戻って引越しによって離れ離れになります。

『君の名は。』では入れ替わり後、入れ替わりが止まったことについて徐々に明らかになっていくというものなので、最初から体が入れ替わり、元に戻るまでずっと入れ替わったままではないという特徴があります。

 

また、天国と地獄や『転校生』と比べると『君の名は。』は少し毛色が違う作品で、3年前に死んだはずの三葉や入れ替わりについてが時系列を前後しながら進んでいくという特徴があります。

天国と地獄ではこれに似た要素として奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」が関わっているようですが、1話時点ではあまり情報が出ていないため結末がどうなるかは予想が難しいです。

しかし、主人公2人が「望月」「日高」というところも含めて考えれば奄美大島に伝わる言い伝えはストーリーの根幹に関わる部分であることが予想されます。

太陽は、本来は夜の月になるはずで、月は、本来は昼の太陽になるはずだった。

夜、太陽と月が寝ていて、「どちらかの腹の上にシヤカナローの花が咲いたら、その者が昼の太陽になり、咲かなかった者は夜の月になろう」と約束した。

花は月の腹の上に咲いたので、太陽はこっそり自分の腹に植え替えた。それで太陽は昼に、月は夜に出るようになった。太陽は悪いことをしたので、これをまともに見ることはできない。月はいくらでも見ることができる(鹿児島県大島郡喜界町)。

https://www.weblio.jp/content/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88?edc=MNGTR

 

これらを踏まえて1話時点で予想できる展開は次のようなものではないかと予想します。

  • 月が太陽に、太陽が月に、本来は逆になるはずだったことから、太陽(日高)は月になりたかった可能性がある
    ⇒入れ替わりが再び起こることは考えにくい
  • 反対に月(望月)も手柄に焦るあまり刑事として大事なものを欠く言動が見受けられたため、入れ替わった2人がだんだんと最初とは逆の方向に偏っていく
    ⇒入れ替わりで立場が逆転したことで見えてくる景色が変わり、お互い思うところが出てくる?(転校生寄り)
  • 月と太陽の伝説に関わる情報が明らかになるにつれて入れ替わりが起きた理由に迫る(君の名は。寄り)
  • 入れ替わりのシーンが『転校生』のシーンにそっくりだったことから、お互い色々ありながらも望む望まないに関わらず何かの弾みに元に戻り、最後は何らかの形で別れ(恋愛模様を描くものではないので、死別という線もあり得るか)を告げることになる(転校生寄り)

もちろんこの他にも様々な予想が立てられるでしょうから、これは現時点での予想です。

ただ、立場が逆転したことで見えてくる景色が変わりお互いに変化が起きるというのは「サイコな2人」というサイコパスをイメージさせるサブタイトルからも十分あり得るのではないでしょうか。

※上記に挙げた候補は予想なので、いずれかの展開になる可能性も、候補の中のいくつかを組み合わせたような展開になる可能性も、まったく候補に挙げなかった展開がされる可能性もあります。

天国と地獄の『転校生』『君の名は。』パクリまとめ

転落シーンや入れ替わりが起きるといった点が『転校生』『君の名は。』に似ていると感じることが多いため、パクリという印象を受けやすい天国と地獄。

若い人は『君の名は。』を、ある程度年齢がいった人は『転校生』をイメージするようですね。

しかし、入れ替わりが起きるという点では『転校生』『君の名は。』通じるところはありますが、かなり内容が異なります。

よほどパクリが気になる場合は仕方ありませんが、1話が放送されたばかりなのでどのような展開になるのか、ぜひ予想しながら今後の展開に期待しましょう。